貴重な高丸山の自然を保全するため昭和52年3月に徳島県自然環境保全地域の第1号指定を受けました(29ha)。 動植物の採取や持ち込みの禁止、ゴミの持ち帰り、山火事防止など、森の生態系を守るため最大限の注意を払い、今後とも大切な森を永続的に守り伝えましょう。
第2次世界大戦中、政府から高丸山ブナ林を戦闘機のプロペラ用材として差し出すよう命令がくだされました。
このとき、地区の世話役が政府に対し、集落の水源としてのブナの森の大切さを訴えて、
ブナ林の伐採を中止させました。
ブナ林は地区の共有林でしたが、地域の住民は、この貴重なブナ林を将来に残そうと、町へ99年間の契約で貸し出しました。
その契約書に添えられた名簿を「すり鉢名簿」と呼んでいます。
ここ高丸山には森と人との共生の証があります。